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オーシャンズ軽貨物配送blog
- 企業専属便 2025.09.04
軽貨物を法人委託するメリットとは?コスト削減とリスク回避で企業経営を強化する方法

こんにちは。東京都で軽貨物配送業を営んでいます。株式会社オーシャンズです。特に東京23区での配送、企業専属便を得意としています。本日は下記のお話をしていきます。
はじめに:なぜいま「軽貨物の法人委託」が注目されているのか
多くの企業が抱える悩みのひとつが「配送コスト」と「人材リスク」です。社員としてドライバーを雇用すると、給与だけでなく社会保険料、車輌代、車庫代まで含めた固定費が毎月の経営を圧迫します。さらに、退職や訴訟といったリスクもつきまといます。
この状況を放置すれば、利益は削られ、突発的なトラブルで大きな損失を被る可能性もあります。物流が止まれば取引先への信用にも傷がつき、事業全体の信頼低下につながりかねません。一方で、配送を軽貨物業者に法人委託する企業が増えています。本記事では、その背景とメリットをわかりやすく解説します。
なぜ軽貨物を法人委託する企業が増えているのか?
- ドライバー不足で社員採用が難しい
- 固定費(社会保険・車輌・車庫代)が経営を圧迫
- インボイス制度により法人委託のほうが経理処理しやすい
こうした課題から、「法人委託=リスク回避とコスト最適化の手段」として選ばれています。
軽貨物を法人委託する5つのメリット
- 社会保険・福利厚生費が不要(給与外の会社負担が発生しない)
- 消費税の仕入れ控除が可能(インボイス対応法人なら経理が明確)
- 採用・教育コストがゼロ(契約と同時に稼働可能)
- 付帯業務の委託(集金・設置・回収・簡易事務などに対応しやすい)
- 契約で品質担保(責任範囲・SLAを明文化できる)
コストとリスクを徹底比較:社員雇用 vs 法人委託
コスト面の比較(モデル:月25日稼働・1日8時間)
項目 | 社員雇用型 | 法人委託型 |
---|---|---|
基本給・手当 | 約30万円 | ― |
社会保険料(会社負担) | 約10〜15万円 | ― |
車輌維持費(燃料・整備・保険) | 約8〜10万円 | ―(委託先負担) |
車庫代 | 約2〜4万円 | ―(委託先負担) |
契約料金 | ― | 約50万円(1日2万円×25日) |
月額合計 | 55〜60万円 | 50万円 |
年間合計 | 660〜720万円 | 600万円 |
単純比較でも年間60〜120万円の差が出ることがあります。社員雇用型では突発的な修理や燃料高騰の影響も受けやすく、実コストはさらに膨らむ可能性があります。
リスク面の比較(数字に出ない“見えないコスト”)
社員雇用型の主なリスク
- 解雇トラブルによる労働審判・訴訟リスク
- 未払い残業代・ハラスメント等の請求(数百万円〜の可能性)
- 突然の退職で配送がストップし、顧客対応に追われる
- 福利厚生や退職金など長期固定費の恒常化
法人委託型の強み
- 成果物契約のため、労働法上の雇用リスクが発生しにくい
- 契約条件で品質・責任範囲・事故時対応を明確化可能
- 需要に応じて増車・減車ができ、固定費化を回避
- 車輌・保険・車庫などのリスク・管理は委託先が負担
金額が拮抗しても、総合的に見れば法人委託のほうが経営的に安全で柔軟です。
法人委託を導入する際の注意点
- 契約書の明確化:再委託可否、品質基準(SLA)、事故時の責任分担、機密保持などを明文化
- 法令遵守の確認:貨物軽自動車運送事業の届出、インボイス登録状況、保険加入の有無
- パートナー選定:稼働実績、ドライバー教育体制、クレーム対応プロセスの事前確認
まとめ:軽貨物を法人委託することはリスクマネジメント
- 固定費削減:社会保険・車輌・車庫代が不要になり、資金繰りが安定
- リスク回避:雇用リスクを排除し、契約で統制可能
- 経営の柔軟性:必要なときだけ利用できる変動費化で需給変動に強くなる
配送は企業活動の“血流”。だからこそ、固定費に縛られない仕組みを選ぶことが、経営を安定させる近道です。
※1台・半日から試せます。条件に応じて最適な稼働設計をご提案します。