東京都を拠点にした軽貨物配送なら
株式会社オーシャンズ
\ドライバー募集中!/ 採用情報

Blog

オーシャンズ軽貨物配送blog

軽貨物回想録|財布は落としても、受領書は落とさない男

軽貨物業界には、配送の技術とはまた別に、「人間としての味」みたいなものが大切な気がします。

今回はそんな“味”が溢れすぎてる、当社の名物ドライバー——尾口さんのお話を。

財布が…ない。

「財布がないんです」
尾口さんからこの連絡が来るのは、もはや月の風物詩のようなもの。

コンビニ精算時に気づく。
事務所の玄関で気づく。
駐車場でドアを閉めた瞬間に気づく。

そしてたいてい、見つかる場所は同じ。

車内。

助手席の奥、シートの隙間、足元のマット下。
そう、尾口さんの財布は車と共にある。

でも、受領書だけは絶対になくさない

尾口さんが財布を忘れようが、スマホを置き忘れようが、

「受領書だけは、なぜか肌身離さない」

封筒に入れて折れないようにして、トラックの中でも別ポケット管理。
多少濡れてもすぐ拭いて乾かしている。

一度、どしゃ降りの中で納品した際、

「受領書が濡れたら、信用までにじむ気がするんです」

そう言った尾口さんを、僕は今でも忘れません。

プロとは何か、を考えさせられる

財布がなくなる人を“プロ”と呼ぶのは、一見おかしな話かもしれません。

でも、何を優先し、何を死守するかって、その人の“プロとしての本質”だと思うんです。

尾口さんは、荷主様との信頼の証——受領書だけは絶対に忘れない。
だから僕は今でも、彼を「財布をなくすプロ」じゃなく、「信頼を運ぶプロ」だと思っています。

ちなみに昨日も

事務所の冷蔵庫に「PASMO」が入ってました。尾口さん、それはさすがに…。


信頼を運ぶプロに、
完璧なんていらない。

財布は忘れても、受領書は忘れない。
人間らしく、誠実に走る。
それが、私たちの軽貨物です。

──あなたも、”届ける人”になりませんか?